【現役SEによる】”応用情報技術者試験”午後50点台で落ちてしまった時の対策

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応用情報技術者資格(通称:AP)は、情報処理技術者試験の中でも上位資格の一つであり、IT業界における高度な知識やスキルを有することを証明する資格です。

合格するためには幅広い知識とスキルが求められるため、応用情報技術者資格を持っていることは、IT業界において高い信頼性と評価を得ることができます。また、高度な業務に従事することができるため、給与面でもメリットとあると言われています。

ざっきー
ざっきー

実際に自分の会社でも昇格の要件にAP取得が含まれていますよ

しかしながら、応用情報に合格するために鬼門となるのが”午後対策”です。

午前試験対策は暗記や理解が中心となり、用語の意味や計算方法などを問うような問題がマークシート式で出題されるだけなので、過去問を中心に試験範囲をテキストで押さえておけば十分合格圏に達します。

一方、午後問題は午前と比べて難易度が格段に高くなります。

午前試験の知識が身についている前提で、長文を読み進めていく形式で出題されます。ITの知識はもちろんのこと、設問の意図を把握する読解力も必要となります。

その難易度ゆえ、多くの受験者が午後問題対策に悩まされます。(私も相当苦労しました…)

最終的に合格しましたが、過去には午後問題で見事に苦しめられて不合格になった経験があります。

ちなみに、不合格になった時は、午後の点数が57.5点でした。

この記事では57.5点の不合格から、合格するために行った対策をまとめたいと思います。
50点台で落ちてしまった方、合格まであと一歩という方の見直すべきポイントとして参考になればと思います。

【現役SEによる】”応用情報技術者試験”午後50点台で落ちてしまった時の対策

午後問題50点台で不合格になる人は多い?

冒頭でも記載しましたが、私は午後57.5点で不合格になった経験があります。

自己採点の段階で厳しめに採点をして56点前後だったので、大きなズレもなく想定通り落ちた形です。(笑)
あと追加でどこか1問正解できていれば…と何度思ったことか。

私含め、周りの受験者には午後問題50点台で落ちた、あと2点足りなかった、というような話をよく耳にします。

実際はどの得点層が多いのでしょうか?

令和3年度春期試験の午後問題得点分布をみてみると、確かに50点台で惜しくも不合格になった受験者が多いことが分かります。母数は26,185人ですので、約17%の受験者が50点以上60点未満の得点であり、合格圏まであと一歩、という状態です。

過去の試験結果をいくつか見てみても、おおよそこのような分布になっています。

合格率を20%前後に調整するためにIPAの方でも得点の調整が行われているとかいないとか..試験難化の場合には、全体に下駄を履かせるとか履かせないとか..(ここの実態は不明です)

ただ、自己採点は55点だったけど、蓋を開けてみたら60点を越えていた!という例もあるようです。傾斜配点によって正答率が高い問題に高得点を付け、正答率が低い問題は得点が低くなるという可能性も十分に考えられるわけですね。(もしくはその逆も)

このように、予備校の配点通りに採点した結果、自己採点結果より10点以上前後したという方も一定数存在していますので、自己採点や予備校の配点情報は、あくまで気休め程度にとらえるべきです。

どちらにせよ、公式配点が公表されていないところも応用情報技術者試験の特徴の一つですので、得点源となる問題をいかに解答できるかという点も合格に向けてのポイントになるでしょう。

午後問題は60点取るというより上位20%に食い込むことを目標にするといいですね。

ざっきー
ざっきー

先輩には用語を知っていれば確実に得点できる問題は取りこぼすなとアドバイスされました。例えば、過去には「TLS」や「ゼロデイ攻撃」が解答となる問題が出題されています。用語を知らなければ試験中にいくら考えても得点できませんよね。長文読解ももちろん重要ですが、こうした小さな得点稼ぎが合否を分けることになります。

午後問題50点台で落ちた人が見直すべきポイント

得点率が50%~60%だった場合には断片的な基礎知識がある状態だと考えられますので、基本的には知識を補いつつ過去問中心の学習を行うことが効果的だと思います。

その辺りを含めて、実体験をベースに見直すべきポイントを列挙していきます。

問題文の読み方編

問題文を読む前に設問に目を通す

人によって、問題の解き方は違うかもしれませんが、個人的には問題文を読む前に、設問に目を通すことをオススメします。

例えば、「下線部①~③」について問われるような問題は、どこのパラグラフの内容を話題にしているか明記されています。このような”問われるポイント”を事前に把握しておくことで、問題文を読む時に注意するべき点(じっくり読むべきか?流し読みでよいか?)が分かります

・記号解答が多いのか
・文章解答が多いのか
・計算解答が多いのか

など設問の大枠を掴んでおくことも重要です。自分の得意な形式、苦手な形式があると思います。設問の大枠を把握することは問題の取捨選択にも役立ちます。

なお、最初に設問に目を通す場合の注意点は「深入りしない」こと。深入りして考えると、逆に時間ロスに繋がります。設問は問題文を読み終わった後にじっくり読む時間があるのではじめは軽く目を通す程度にしましょう。

この辺りは、慣れもありますので、何度も過去問を解いて反復練習しておくとよいでしょう。

問題を読む時は「図表」と「パラグラフ」を必ず確認する

午後問題では、多くの分野で「図表」と「パラグラフ」が記載されています。

特に「図表」は、その問題のポイントとなる内容が詰まっていることが多いので注意が必要です。また、「図表」により、問題文の補足説明をしているケースもありますので、必ず目を通します。

「図表」の役割は大きく2つです。

①解答に必要な情報を記載する
②問題文の補足説明を行う(読解が難しい問題につけられていることが多いです)

どちらにせよ「図表」には重要な役割があるので、記載されている場合には注意が必要です。

また、「パラグラフ」も重要な役割があります。

例えば<◎◎サービスの概要>、<△△に向けた検討>、<◇◇の懸念>など、問題文がトピックごとに分けられています。

「パラグラフ」の内容を確認し、各段落の要点として把握しておくことで、問題文の把握速度、解答時のキーフレーズを探すスピードも向上します。

「パラグラフ」を上手く活用することで、読解補助、解答時間の短縮ができますので是非意識してみてください。

設問で問われていることを正確に把握する

問題文を読む前に設問に目を通す、という内容を前述していますが、解答する際にはもう一度しっかりと確認をしてください。

設問で問われていることを見落としてしまった場合、誤解してしまった場合、見当違いな解答をしてしまうことになります。たとえ、正確に問題文を理解できていたとしても、解答内容がズレていては得点にはなりません。

なので、設問では何を問われているのか、正確に把握してから解答するようにしてください。

例えば、「◎◎の視点で」や「△△という背景から」という文言には注意が必要です。この一文を考慮するのと、しないのとでは解答が大きく異なります。

ざっきー
ざっきー

実際に、問題文には解答になり得る表現やフレーズがたくさん埋め込まれています。解答に急ぐあまり、巧妙に埋め込まれた”引っ掛け表現”に騙されないように注意が必要です。

キーフレーズを見逃さない

問題文を読む際には、キーフレーズ(重要だと考えられるポイント)に印をつけながら読みましょう。

問題文を見返す際に見逃しが少なくなります。

例えば、以下のケースが考えられます。

・問題文を一回読み終わり、設問を見た後にもう一度問題文を読む場合
・すべての問題を解き終えた後に、見直しとして見返す場合

印をつけたり、メモを残すことは解答の経緯や自分の思考を思い出すことに繋がるので、見直しもしやすくなります。

午後問題で数点足りない方はこうした小さな意識が得点の積み重ねに直結します。

解答方法編

原則、解答は問題文の表現をベースにする

午後問題は記述式ということもあり、表現が無数に存在するような気がして解答に迷うことがあります。

しかしながら、解答になる文章や文言は、できるだけ問題文にある表現をそのまま引用したほうがよいです。

応用情報技術者試験は資格試験なので、公平性・規則性が求められます。そのため、いくら記述式といっても基本的に解答が複数存在することはあり得ません。必ず正解となる模範解答が用意されています

なので、準備された模範解答を導けるように、基本的には問題文の中にキーフレーズ(もしくは解答そのもの)が隠されており、その引用をした解答が好まれます

過去問を数年分解いてみると、文中の表現を引用した解答が多いことに気が付くと思います。

”記述式の解答だと答え方がわからない”という方は、上記の背景を意識してみてください。

原則は問題文の表現をベースにした解答をすると点数アップに繋がると思います。(表現が微妙に異なったとしてもキーフレーズを抜き出し、模範解答に近い内容だったら正解としてもらえることもあるかもしれません)

ざっきー
ざっきー

自分独自の文章などは間違った解釈を生み出す可能性があるので、基本的には使わない方が賢明です。

文字数制限の解答はシンプルな内容にする

午後問題には文字数が指定されている設問がありますが、文字数を指定されているとなんだか気になりますよね?実際、自分も想定の解答が適度な文字数になっているかどうか気になることがよくありました。

しかし、応用情報技術者試験においては、そこまでシビアに文字数制限を気にする必要はありません。(もちろん文字数が超過してしまうことは避ける必要があります。)

文字数制限に神経質にならなくてもいい理由は「指定文字数いっぱいになるような解答」は全く出題されていないからです。

これは過去問の解答を見るとわかります。

そして、おおよその解答は文字数指定の50~80%くらいに収まるようにされており、的確に要点を抑えた解答になっています。

つまり、文字数制限ギリギリになりそうほど長い解答になりそうな時は問われている問題のキーフレーズを使えていない、ということになります。

逆に、シンプルな解答を用意できた時は、ピンポイントに要点を抑えられている可能性が高いです。キーフレーズを的確に抑えられていることが前提ですが、解答が短すぎないか?とそこまで神経質になる必要はありません。

これは、午後問題の過去問に取り組む中で実際に解答を確認してみてください。いずれもシンプルな解答ばかりが模範解答とされています。過去問演習を通して、キーフレーズを的確に抑えたシンプルな解答をするスキルを磨きましょう。

採点条件を最低限意識する

応用情報技術者の午後試験は記述式の解答が求められます。

記述式と言っても、すべての問題に文章で解答するわけではなく、解答欄に「ア」「イ」など記号で解答する問題や、単語で解答する問題もあります。このような形式は正誤がはっきりとしているので、採点条件も何も正答が正義です。

一方、文を作って解答する問題の字数制限は、多くて40字前後です。100字を越える長文の解答が求められることはありません。つまり、この記述で重視されているのは、キーフレーズを的確におさえて解答できているかという点だと考えられます。

応用情報技術者試験はIPAから採点条件・基準は公表されていません。

しかし、よくある一般的な採点条件の例として、次の点は最低限意識しておきたいです。

・「文末表現」(~から。/~こと。など)
・「キーフレーズの使用」
・「字数」(基準未達/基準超過)

応用情報技術者試験において、これらの要素が満たされていると少なくとも減点対象ではなくなります。

ざっきー
ざっきー

不注意による文末表現ミスで減点されているとしたら、もったいないですよね。その数点が合否に関わるかもしれません。

選択問題の選び方編

戦略的に午後問題を選択する

午後試験は必須解答の情報セキュリティ以外、どの分野を選択しても構いません。苦手な分野は避け、得意な分野で勝負しましょう。以下はざっくりとした各分野のイメージです。

※分類:S→ストラテジ系、M→マネジメント系、T→テクニカル系

分野選びの詳細は以下の記事で解説しています。

選択する科目を最低限に絞り込んでいる場合、運悪く「苦手なテーマ」や「勉強不足のテーマ」が出題されることがあります。こうなれば当然、得意分野であっても得点率が下がる可能性があります。

例えば、「システム監査」では「システム監査」がテーマとなる可能性が高いですが、極まれに「内部統制」や「個人情報保護」が出題されることもあります。

また、実施年度によっては難易度も大きく上下するため、高難易度の問題を選択してしまうと点数が大幅に下がる可能性があります。(今回は◎◎は難化、△△は易化みたいな評価・講評がされますよね)

特定の知識や経験があると解きやすい「プログラミング」は例年正答率が高い分野ですが、極まれに難化し、全体の正答率が低くなることもあります。難化したタイミングで選択してしまうとかなり不利になるでしょう。(下駄を履かせてくれる説もありますが..)

このような対策としては以下になります。

・選択科目は2つ(少なくとも1つ)多く対策する
・テーマ別の出題頻度を確認し、「出題されやすいテーマ」の苦手部分を対策する
・はじめに問題に目を通し「難易度が高め(理解しにくい)」「苦手」な科目は選択しない

特に3つ目の選択分野変更は重要です。

本番になると、どうしてもこれまでと同じように選択科目を選びたくなりますが、重要なのは”どれだけ得点できるか?”という観点です。そのために予備科目を対策しておきます。

対策してきた科目だけど内容が分からない、苦手分野が出題されたが、無理やり選択して「6点」で終えるのか?
目立った得意科目ではないが、なんとなく理解できる方を選択して「12点」で終えるのか?

どれも満点を求められるわけではありません。(取れるに越したことはありませんが..)重要なのは全体で6割の得点率を確保することです。

自分の場合は、以下の選択・対策をしていました。組込みシステムはいつも得点源にしていたのですが、本番ではいまいち理解が及ばないと判断して、別科目を選択しました。

(本番解答)情報セキュリティ
(本番解答)情報システム開発
(本番解答)プロジェクトマネジメント
(本番解答)サービスマネジメント
(本番解答)システム監査
(予備)システムアーキテクチャ
(予備)組み込みシステム
ざっきー
ざっきー

本番でも問題選択が合否を分けることになります。戦略的に問題を選択しましょう。

1~2分で問題の難易度をざっと見極める

前述していますが、午後試験は、年度によって難易度が変わります。そして、試験回においてどの分野の問題を選ぶかで、大きく運命が変わります。

そこで重要なのは”問題難易度を見極める視点”です。

具体的には、最初の1~2分で問題全体の概要をざっと読んで「自分が解けるかどうか」を見極めることが大事、ということです。

自分がほとんど解ける問題を適切に選択することが得点率に繋がります。

試験後に「あの科目を選択しておけばよかった..」と後悔したくないですよね?そのためにも、過去問演習を通して、時間をかけずに難易度を見極める練習をしておくことをオススメします。

準備編

得点率の高いテーマを知る

IPAはこれまでの試験の問題・解答・採点講評を公表しています。

この採点講評には、各科目毎に「全体として正答率は高かった」「全体として正答率はやや低かった」といった講評が述べられています。

この講評を各科目で時系列で追うと、正答率の推移が分かります。(「プログラミングは正答率が高い」「サービスマネジメントは正答率が低い」など)

全体感として、自分が選択する予定科目の傾向を把握しておくとよいでしょう。

選択科目を絞り込む

これは前の章で説明した、選択問題の選び方編を参照してください。

自身の得意分野・各テーマの過去問の難易度などから、自身が得点を得やすいテーマを決め、選択したテーマを集中的に学習するという勉強方法が有効だと言えます。(予備科目も含めて)

また、補足として、文系、理系の得意分野も考慮するとよいと思います。

例えば、「経営戦略」や「システム監査」などマネジメント系は文章読解要素があり、文系に向いています。一方「プログラミング」や「組み込みシステム開発」などは理系向きです。選択に迷った時は自身の出身分野から選ぶのも1つの選択肢です。

決めたテーマの基礎を復習する

午後問題では事例問題が中心で、問われるのは午前問題レベルの基礎的な知識です。

設問の意味や意図を理解できるよう、しっかりと基礎を学ぶことが重要です。

こちらは午前問題対策と並行して、知識を整理しておくとよいと思います。少なくとも午前問題で出現する用語は確実に理解しておきましょう。

過去問道場では分野を指定してご午前問題の演習ができます。

応用情報技術者過去問道場

午後問題演習はできるだけ多く

午後問題はよく「運ゲー」と言われます。(自分もそう思っていました(笑))

しかし、いざ何度も過去問演習を繰り返すと、その「運ゲー」の中にも「共通する要素」があることに気づきます。

勉強すればするほど、解答のコツやテクニックを掴むことができるようになります。各章で記載している内容ですね。

つまり、ちゃんと勉強していけば、午後の正答率も着実にアップする、ということです。

過去問演習を繰り返す中で具体的に以下のスキルが高まります。

・該当分野の知識が体系的に深まる
・該当分野の重要なポイントを把握できる
・出題傾向が掴めてくる
・自分の苦手なポイントがわかる
・繰り返し出現する用語を覚える
・時間配分に慣れる
・読解力が鍛えられる
問題演習はやればやるだけプラスになると思っておいてください。

午後問題演習は制限時間を意識する

午後試験が鬼門とされる理由の一つは「制限時間が短いこと」です

150分の試験で大問5題を解くので、大問1つにつき、30分以内に解く必要があります。

見直しの時間を考慮して、もう少し余裕が欲しいので、演習においては、大問1つにつき20~25分を目安に解答ができるように意識するとよいと思います。

そして、はじめは大問を1つずつの演習でよいですが、徐々に慣れてきたら、大問を2つや3つ、最終的には5つ連続して解くようにできるとより本番に近い形式で演習を行うことができます。

時間が足りなくなると焦りますよね?全体得点率をできるだけ高くするためにはいかに自分のベストパフォーマンスで解答を導くことができるかか重要です。後半に着手した科目は焦ってボロボロ、とならないように適切な時間配分できっちりと得点できるように対策をしておくとよいでしょう。

試験では知識や解法といった部分も重要ですが、「時間配分」、「長文問題の集中力」も鍛えることが重要になります。

ざっきー
ざっきー

この点は非常に重要です。はじめは全然時間内に解ききれないと思いますが、繰り返すうちに徐々に解答時間が短縮されていくと思います。

本番の心構え編

時間配分を意識する

「時間配分」は本番試験で最も意識したいことです。

時間切れで最後の問題まで解答できないというのは最悪の事態です。

また、見直しで気づけるケアレスミスや、時間の余裕がなく解答自体ができないというのは避けたいので、1問にかける時間配分を意識して試験に臨みましょう。

どツボにはまりそう、時間がかかりそう、と感じたら思い切って別の問題に移るというのも一つの手段です。

未解答、誤解答を減らす

このポイントも得点率を向上させるために重要です。

なんとなく答えるべき内容は分かっているのにうまく解答できない、解答したもの解答の仕方が出題者の意図と異なっていたという失敗はもったいないです。

・読解力不足により、設問の意図を読み違える
・問題文を熟読せず、自分の思い込みで解答を誤る
・答えは分かっているのに、表現力の不足で誤った解答をしてしまう

このような例も非常に多く、せっかく勉強をして知識をつけたのに正しく解答できない点は非常に惜しいです。

そして、こうしたミスを防ぐには、出題者の意図をしっかり理解し、前項で述べた「問題文の読み方」や「解答方法」のテクニックを上手く活用することが重要です。

ざっきー
ざっきー

併せて、時間配分も意識しましょう。時間の余裕は精神の余裕に繋がります。

記述問題で減点を防ぐ

 

記述問題では、指定された文字数で正確な解答が求められます。

前章で記載した通り、文字数は長くて40文字程度です。そして、その中で指定されたキーフレーズや正しい文末表現を使っているかどうかが正答のポイントとなります。

なお、誤字脱字や文字数制限は必ず確認し、余計な減点を食らわないように対策しておきましょう。

・「文末表現」(~から。/~こと。など)
・「キーフレーズの使用」
・「字数」(基準未達/基準超過)

どうしても午後対策がうまくいかない時

独学は諦めて通信講座を利用するのもあり

どうしても自分で学習が進められない場合やどこから手をつけたらいいか分からないといった場合にはオンライン講座の利用を検討してみるのもいいかもしれません。

質問ができたり上質な講義を受けられたりと恩恵も大きく、結果的に短時間で合格できて良かった、と答える方が多いです。

また、オンライン講座の場合は過去問道場と同様で、場所や環境に縛られずにスマートフォンやタブレットで手軽にインプットやアウトプットができるため、自由度が高いです。

例えば「スタディング」というオンライン講座があります。

スタディングの学習教材は、出題頻度の高い分野に的を絞った内容です。重要ポイントを厳選して学べるので、学習時間の短縮化につながります。「何から手をつけてよいかわからない」状態は解決でき、迷うことなく学習できます。

また、スタディングの問題集は過去問の分析結果をベースに構成され、出題率が高い過去問を講師が厳選しています。試験の雰囲気を掴みながら効率よく理解度を深めることができます。

間違った問題や苦手な問題のみを抽出できる機能の学習ツールも利用できるため、「弱点の見える化」で打つべき対策や方向性が明確となります。

このようなオンライン講座も多数存在しているので、より学習時間を短縮化したい、効率よく学習したいという方は検討してみてはいかがでしょうか。

豆知識

問題文はなぜ長いのか?

応用情報技術者試験の午後試験は、受験生の知識とともに技能が問われる試験です。

例えば、情報セキュリティ分野の設問では、実際に想定される情報漏洩やサイバー攻撃などのセキュリティに関するトピックに対して、どのような事象が起こっているのか、どのような対策が考えられるのかが問われます。

そして、すべての受験者が問題テーマのイメージができるように、

・どのような事業を行っている会社なのか?
・組織の体制は?
・システムの運用は?
・現行業務の課題は?などなど

具体的な設定を行い、設問が作られています。

これらの設定が問題文に含まれるため、必然的に問題文が長くなります。

オススメ参考書

応用情報技術者 午後問題の重点対策

高度午前I・応用情報 午前試験対策書

応用情報合格教本

まとめ

午後試験50点台で不合格になった時に行った対策を思いつく限りまとめました。

この記事でまとめた内容を再度確認し、あとはできるだけ多くの過去問を解き、その問題や解答に関する詳細の解説をしっかり読み込むことが重要です。その反復練習で次第にコツがつかめ、読解力や文章力が上がっていくでしょう。

応用情報対策に悩む方のお力になれたら幸いです…。

午後試験50点台は合格まであと一歩です!

切り替えて、合格に向けてしっかり対策していきましょう!

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