磁気ネックレスはスポーツ選手や身体の凝りが気になる多くの方が使用されています。
磁気ネックレスに興味がある方のなかには、本当に効果があるのか?と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
一般的には「装着部位の凝り解消や血行改善などの効果」があると言われており、過去の多くの研究によりその効果も支持されています。
ですが、効果があることが示されていても実際の効果は使ってみないとわからないものです。
特に磁気ネックレスで解消されると言われている”凝り”とは、個人の主観が混在するため、客観的な評価が難しい概念です。自分自身も数々の文献を調べ、磁気ネックレスの効果や関連研究についてはある程度理解しました。が、その効果には正直懐疑的です。
なぜなら、磁気ネックレスによる効果のメカニズムが明らかになっておらず(様々な説があります)、近年の磁気治療器を用いた研究例が少ないからです。磁石磁気治療器関連の研究が発達していたのは1980年代~1990年代。一方、現在はそれほど多くの研究が行われていない状態です。
しかしながら、多くのスポーツ選手やトレーニーの方、身体の凝りが気になる方が利用されていることから、磁気ネックレスの効果や何かしらの着用価値が存在していることは確かなのではないでしょうか。
そこで、今回は株式会社アングル様より提供いただいた磁気ネックレスを実際に使用し、その効果を検証しつつ、まとめたいと思います。※個人的な感想を含みます
本当に首や肩の凝りは改善されるのか?磁気ネックレス”ANGLE(アングル)”の使用感と効果について
磁気ネックレス(ANGLE)を3ヶ月使用した結果と所感
まずは自分の使用情報になります。ざっくりと以下の通りです。
使用情報(環境・個人因子)
・着用期間:約3ヶ月
・着用方法:入浴時には外し、その他日常生活内では基本的に着用(トレーニング中も着用)
・留意点:濡れた場合には拭き取り
・仕事:PCを利用したデスクワークが中心
・トレーニング:平均週5日の頻度で筋トレ、ランニング
その他、食事内容や運動習慣には気を遣いながら、日々のストレッチ等、トレーニング後のアフターケアもしっかりと行っています。
それでも、特にデスクワークによる肩凝り、首周りの疲労感が気になっていました。(年々、肩回りが固まり、柔軟性が低下している気がしています。。)
このような背景因子を持つ自分が磁気ネックレスを着用してどのような結果を得ることができたのでしょうか。続いて、結果と所感をまとめました。
結果と所感
特に日々のルーティンの中で変化に気が付きやすかった点をまとめました。
肩凝り、首周りの疲労感は着用前と比べて解消された
前述の通り、毎日のデスクワークによる肩凝り、首周りの疲労感には悩まされていました。磁気ネックレスの検証を兼ねて、一番改善したかったポイントであり、着目していたポイントでもあります。
毎日就寝前にストレッチをしているのですが、ある時、首周りのゴリゴリとした筋の固まりが改善されていることを実感しました。即効性があったわけではなく、着用後約1ヶ月程度経過した頃にふと気が付きました。
付随して、肩、首回りのずんとした重み、疲労感も軽減されている気がします。
こちらについては磁気ネックレスそのものの効果に加え、着用による行動変化、意識変化による影響もあったと感じています。振り返ってみると具体的には、磁気ネックレスを着用しているという意識から、同じ姿勢を取らないように注意したり、隙間時間に気になる部分をほぐしたり、と行動変化がありました。
こうした行動変化、意識変化も凝りの解消要因の一部になったと思います。
トレーニングパフォーマンスは変わりなし
続いて、トレーニングパフォーマンスへの影響になります。
スポーツ選手が身に着けている場面をよく目にするため、どのような影響、変化があるのか気になりますよね。
私はトレーニング歴もそれなりに長く、日々のトレーニング内容や強度等を管理していますが、磁気ネックレスを着用することによるパフォーマンスの向上はありませんでした。ランニングにおいても同様です。今まで通り、変わらないパフォーマンスでした。
ただ、前述したように凝りの改善効果については実感しているので、身体の疲労感、血行不良等によるパフォーマンス低下を防ぐという点では効果があったのかもしれません。
スポーツ場面でよく活用されていますが、”パフォーマンス向上を狙うというよりは、個人元来のパフォーマンスを発揮補助するためのアイテム“という印象を受けました。

仕事終わりの疲労困憊状態でもいつも通りトレーニングをすることができていたので、これもひとつの効果かもしれませんね!
筋疲労回復も変わりなし
筋疲労の回復にはどのような影響があったのでしょうか。
磁器ネックレス着用による筋疲労回復効果については、特に実感がありませんでした。
こちらは私自身のトレーニング方式も影響していたと考えています。私は身体の各部位を一定周期でサイクルさせながら行う筋トレ方式を採用しており、意識的に各部位毎に十分な回復期間を設定しています。
十分な回復期間を設定しているにせよ、筋疲労回復には影響があったのかもしれませんが、トレーニング内容や強度も様々なため、客観的な評価は難しいと感じました。(フリートレーニングだと評価が難しい)この点を十分に評価するなら、トレーニング内容と期間を設定したうえで検証を行う必要があります。
基本的には血行改善により筋疲労の改善効果を高められるはずですので、今回は自分のトレーニングスタイルとマッチしなかったのではと考えています。
使用感はよし
着用感はよかったです。軽すぎず、重すぎず、ほどよい重量感でした。
トレーニング時にも特に気になることはありませんでした。
また、汗や皮脂が気になるタイプなのですが、樹脂コーティングゴムということでトレーニング後のメンテナンスも水洗いで簡単にできる点はよかったですね。
長期間使用していますが、見た目の劣化も特にありません。
磁気ネックレス着用による行動・意識変化とその影響について
前章で「磁気ネックレス着用による行動変化、意識変化の影響」について触れましたが、こちらについて少し考察してみたいと思います。
モチベーションとお守り効果
気分を上げるために好みのデザイン・色の磁気ネックレスを装着しているというケースです。自身の力やパフォーマンスが思い通りに発揮できないときなど、磁気ネックレスのようなアイテムをお守り代わりに身に着ける方もいるようです。

スポーツの場面では特にこのようなケースが多いと思います。これにはどのような効果があるのでしょうか。
“お守り”がもたらす効果について報告しているLysannらの研究1)を紹介します。
概要は以下の通りです。
その結果、お守りを持って課題に取り組んだ被験者は、持たずに取り組んだ被験者たちよりも課題のパフォーマンスが良かったのです。この結果に対して、研究論文の中ではお守りを持つグループでは”有能感(self-efficacy)”が高まり、パフォーマンス向上をもたらしたことを報告しています。

スポーツ場面でよく見かける「ルーティン」(ラグビー界で有名な五郎丸選手の五郎丸ポーズのようなもの)とは、異なるものだということも述べています。なぜお守りを持つとパフォーマンスが向上するのか、興味深いですね。今後調べていきたいと思います。
プラシーボ効果はある?
薬の効果を調べる研究などでは、治療の効果を確かめたい薬を使うグループと、何の効果もない偽薬を用いるグループに分けて研究を行うことがあります。
この場合、通常だと偽薬を使ったグループでは効果が認められないはずですが、被験者の中から「身体がよくなった」「症状が改善した」などの声が上がることがあります。このように、対象者の先入観や思い込みなどにより「効いた気がする」という感覚を持つことをプラシーボ効果といいます。

根底に人の自然治癒力が関係しており、対象物を服用、着用した時に生じる安心感や効果への期待感、信頼感などの要因が影響し、プラシーボ効果が発現すると言われています。
実際の研究でもプラシーボ効果がみられることはしばしばあります。”病は気から”という言葉は全く根拠のないものではないということです。
これは、磁気ネックレスについても同様だと考えられます。”凝りに効く”、”疲労感を軽減する”と思えば効果を感じるといった側面もゼロではありません。感じる効果には個人差があるため、実際のところはわからないのです。
繰り返しになりますが磁気ネックレスは数々の研究により効果が示されてきているので、単なるプラシーボ効果ではなさそうです。
ただ、磁気ネックレスを身体に身に着けるという点でなんらかのプラシーボ効果が発現している可能性も否定できないということです。
ANGLE(アングル)製品の特長・紹介
今回磁気ネックレスを提供いただいたANGLE(アングル)様の製品について、簡単にまとめます。
製品情報
ANGLEの磁気ネックレスは「家庭用磁器治療器」としての医療機器
製品概要は以下の通りです。
商品名 | ANGLE e.MODEL 01 NECKLACE (アングル e. モデル 01 ネックレス) |
カラー | プラチナ、ブラック |
材質 | <トップ・ジョイント>ステンレス (SUS 316 L) 、POM <ループ>樹脂コーティングゴム磁石 |
磁石 | 50mT(ループ全周にわたり、2本のゴム磁石を『同極平行配列』にして樹脂コーティング) |
効果 | 装着部位の凝りおよび血行改善 |
特徴
ANGLE磁気ネックレスの特徴は独自技術である”同極平行配列”です。
ループ全周にわたり、2本の磁石が最適な間隔を保持した状態で樹脂にコーティングされており、2本の磁石の反発で磁力を筋肉の深層まで届けることができる、というものです。
”同極平行配列”は、広範囲の筋肉の深層まで磁力が影響するため、筋肉へのリカバリー効果を最大限に高めることができます。

ANGLE独自の磁石の配置は、他製品と比べて強みになりそうですね。広範囲かつ深層、ということでより高い効果を発揮してくれそうです。
多くのアスリートに使用されている
ANGLE製品は多くのアスリートに使用され、評価を得ているようです。
プロ野球で活躍中の阪神タイガース中野拓夢選手や日本中央競馬界トップ騎手のクリストフ・パトリス・ルメール騎手も使用されています。
まとめ
磁気ネックレス”ANGLE”の使用感と効果についてまとめました。
肩、首周りの疲労感、凝りが気になる方は試してみる価値があると思います。
ただ、パフォーマンス向上や症状の改善を約束するものではありません。個人元来のパフォーマンスを発揮補助するためのアイテムとして、お守りとして、モチベーション向上のためのアイテムとして、日常生活やトレーニングの場面で活用されてはいかがでしょうか。
今後も継続して磁気磁石治療器の効果・効能のウォッチをしていきたいと思います。
この分野に関してはそこまで研究例が多くありません。実際に使用した感想や効果など、お気づきの点があればコメント等でシェアいただけるとありがたいです。
磁気ネックレスについては以下の記事にまとめていますので、ぜひ併せて一読ください。
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