今回は、最近耳にする機会が増えてきたCBDオイルについての記事になります。
CBDオイルとは?というところから解説していきますね。
本記事を通してCBDオイルについての理解を深めてもらえたらと思います。
記事の後半にはCBDオイルのレビューも記載いていますので、ぜひクチコミや評判の参考にしてください。
※今回の記事は、NATURECAN(ネイチャーカン)様からの試供品を提供いただいたうえでのレビュー記事になります。
・CBDオイルの基礎知識
・CBDオイルの効果
・CBDオイルの使用感
【CBD】効果・使用感は?CBDオイルの基礎から解説(レビューあり)
CBD基礎
CBDオイルとは?
CBDオイルとは大麻草に含まれる100種類以上の生理活性物質(カンナビノイド)の中の一つであるCBD(カンナビジオール)を中心に抽出したオイルのことを指します。
①アイソレート(CBDを単離し、ココナッツオイルなどに溶かしたもの)
②ブロードスペクトラム(THC以外のカンナビノイドを含有するフルスペクトラムに近いオイル)
③フルスペクトラム(100種類以上の生理活性物質を含む全草成分のオイル。花穂や葉からも採取している)
日本ではTHCが含まれているフルスペクトラムは使用できないので、CBDオイルは一般的に②か③を指します。
効果
効果の前に重要な前提知識を紹介しておきます。
エンド・カンナビノイド・システム(ECS)
人の体内には地球上で生きていくための身体調節機能が備わっています。
その調節機能のことをエンド・カンナビノイド・システム(ECS)といいます。
エンド・カンナビノイド・システムは食欲、疼痛、免疫調整、感情抑制、運動機能、発達と老化、神経保護、認知と記憶などの機能を持っており、細胞同士の連携を支えています。1)
この機能は身体中に存在する体内カンナビノイド(アナンダミド、2-AG)とそれらを結合するカンナビノイド受容体などで構成されています。
近年の研究により、エンド・カンナビノイド・システムは老化や強いストレス、栄養障害、重金属、環境ホルモン、女性ホルモンなど内外部からの影響で働きが弱まることがわかってきました。1)いわゆる「カンナビノイド欠乏症」という状態です。
エンド・カンナビノイド・システムが弱まった状態では身体に様々な影響を及ぼします。
そこで着目されたのがCBD。
CBDはこれらの全身に存在する受容体に直接働きかけることで、本来のエンド・カンナビノイド・システムの働きを取り戻すことができます。
効能は多岐にわたる
カンナビノイドには多くの疾患に効果のあることがわかっており、抗炎症作用、抗痙攣作用、抗不安作用、降圧作用、制吐作用、鎮痛作用などが知られています。1)
前述していますが、身体にはエンド・カンナビノイド・システムと呼ばれる生体の制御システムが存在しており、このシステムにより食欲、睡眠、性行動、疼痛、免疫、感情、運動機能、発達、老化、認知、記憶などをコントロールしています。1)2)
エンド・カンナビノイド・システムの機能低下が関与していると考えられる病態は無数にありますが、欠乏したカンナビノイドを外部から補充することで改善効果が期待できます。1)
CBDオイルという植物由来のカンナビノイドにより、ヒトの内因性カンナビノイドの欠乏を補うということです。
抗痙攣作用、抗炎症作用、細胞障害の抑制と改善作用、抗不安作用、降圧作用、特定の癌における細胞死を誘導する作用などが知られています。
エンド・カンナビノイド・システムの機能低下が関与していると考えられる病態は無数にあります。
癌、不眠症、さまざまな疼痛、嘔吐、関節炎、てんかん、糖尿病、虚血性心疾患、認知症、自閉症スペクトラム、うつ病、不安障害、統合失調症、炎症性腸疾患、多発性硬化症などの自己免疫疾患といったメジャーなものから原因不明の希少疾患まで、多くの疾患にCBDオイルの利用が試みられ、効果が認められています。近年の研究内容については後述します。
安全性
CBDオイルに関して、その安全性が気になりますよね。
よく勘違いされる部分でもあります。
世界保健機関(WHO)の報告書では、2017年11月に「CBD:カンナビジオールには健康に有害性はなく、複数の医療用途がある」と公表しています。3)
加えて、BergamaschiらによるCBDに関する132論文のレビューでは動物と人に対して安全性が高いことを報告しています。4)
大麻草に含まれるカンナビノイドにはCBD(カンナビジオール)の他にTHC(テトラヒドロカンナビノール)と呼ばれる精神作用をもつものがあります。日本では、THCはその精神作用から大麻取締法で使用が禁止されています。(THCの認可は日本ではまだ認証されていない成分ですが、海外では医療大麻として多くの患者さんには鎮痛剤や抑嘔吐剤などで効果を発揮しているようです。今後、日本での取り扱いにも変化があるかもしれませんが、現在の日本ではTHCの個人使用は認められていないのでご注意ください。)
この「THC」のイメージが先行して、CBDオイルの安全性に不安を感じる方が多いのだと思います。
実際、CBDとTHCは全く別物で、麻の抽出部分から異なります。
THCは精神作用をもたらしますが、CBDにはそのような作用はありません。
「購入時に安全性を確認する」という観点でいうと、商品にTetrahydrocannabinol:テトラヒドロカンナビノールという成分が「0%」と記載があれば安全性を確認できますので参考までに覚えておいてくださいね。
・身体依存性がない(禁断症状などは起きません)
・致死量がない
・運動機能や心理機能に影響がない
・心拍数、体温を変えることもない
アルコール、カフェインよりもはるかに安全とされています。

なるほど!安心して使用できますね。
考慮すべき点、リスク
Bergamaschiらの報告では、一日当り1500mgをヒトに長期投与しても問題はないとしていますが、CBDが肝臓での薬物代謝の主要酸化酵素であるチトクロムP450を阻害することや、培養細胞の生育に影響を及ぼすこと、精子の受精能を下げることなどが報告されています。4)
Adamsらの報告も加え、2011年までに行われた動物やヒトでの研究結果から、CBD は毒性がなく精神的疾患で起こるカタレプシーを惹起せず、心拍数、血圧、体温変化などの生理学的指標にも影響せず、消化管にも作用を及ぼさず、精神的な作用も持たないことが報告されてます。4)5)
NationalCancerInstituteによると、カンナビノイド受容体は呼吸を司る脳幹部位には存在しないため、カンナビノイドを多く摂取あるいは投与しても生命に別状はないとしています。また、医療目的で用いられたカンナビノイドの離脱症候に関しては不眠や発汗、まれに吐き気などが認められることはあるものの、数日で軽快するとしています。6)
カンナビノイドは脂肪組織に貯蔵され、数日かけて徐々に排泄されるので血中濃度が急激に低下することがなく、このため離脱症候も穏やかであると考えられています。2)
安全性が高く、幅広い効能を持つことから、CBDは現在も様々な分野で研究が進められています。
CBDオイルで進められている研究
世界で幅広く使用されている医学・生物学系の学術データベース「MEDLINE(メッドライン)」によると1000以上もの研究が行われており、動物や人の臨床実験を実施し、論文となった疾患数は約100疾患もあります。
各研究の中から、CBDが治療効果を有する可能性がある疾患を紹介します。
・アルツハイマー病
・パーキンソン病
・多発性硬化症
・精神障害
・疼痛
・不安・抑うつ
・がん
・関節リウマチ
など
こららの疾患に効能があるのは、CBDが持つ効果によるものです。
現在も様々な研究が行われており、注目が集まっています。
科学的なエビデンスを積み重ねることで数多くの人に有益な医療効果を確固たるものにしていくことが重要ですね。

今後も目が離せませんね。
CBDオイルの選び方
CBDの概要が理解できたところで、CBDオイルの選び方について述べていきたいと思います。
以下の観点が重要だと考えています。
・完全オーガニックな製品
・国際的な薬品の生産品質規範であるGMP(Good Manufacturing Practices)や食品製造の安全性基準であるHACCEPなどを取得しており、
生産過程が信頼できること
・万全の検査体制であること
・適切な価格設定であること
ネイチャーカン(Naturecan)について
ネイチャーカン(Naturecan)はイギリス/マンチェスターに本社を構えるグローバル企業です。
プロテインやヘルスケアで名が知れたmyproteinでCEOを務めたAndy Duckworth氏が創業者です。
ネイチャーカンには以下の特徴があります。
・100%ビーガン(天然成分の利用)
・遺伝子組み替えフリー
・THCゼロ
特に品質へのこだわりが印象的で、製品の製造に厳しい基準を設けており品質管理に徹底しています。
youtubeでも製造工程が紹介されています。
②第三者機関でのテスト
③第三者機関でのTHC除去確認
④自社工場でのTHC含有量チェック
⑤CBD効能確認
⑥製品の確認
⑦出荷元であるネイチャーカンにて個別テスト
これらの厳しい基準をクリアした製品を世界に展開しており、THCゼロをユーザーに伝えています。
そんなネイチャーカンの製品。
国内で販売されているのは濃度別、内容量別で下記になります。
濃度 | 内容量 | 価格 |
CBDオイル5% | 10ml | 4,550 |
30ml | 13,650 | |
CBDオイル10% | 10ml | 8,750 |
30ml | 26,250 | |
CBDオイル15% | 10ml | 12,400 |
30ml | 37,200 | |
CBDオイル20% | 10ml | 15,800 |
30ml | 47,400 | |
CBDオイル40% | 10ml | 19,990 |
30ml | 59,970 |
自分に最適な濃度や内容量を知るためにまずは少量の10mlから試していただくのがよいと思います。
詳しくはネイチャーカン公式サイトを参照ください。
CBDリキッドもあるようです。
紹介コード(zakki050)
ネイチャーカンの製品をお買い得に購入するためには紹介コードを使用することをオススメします。
紹介コードを使用することで15%オフになるのでぜひご活用ください!
>>>「zakki050」
レビュー
今回使用したのは40% CBDオイル
パッケージ
非常にシンプルです。
サイズも小さくスペースも取りません。
摂取量
以下の記載がありました。
40% CBDオイルの場合、1回当たり1,2滴、1日当たり最大4滴の摂取をお勧めしております。1滴当たりに含まれるCBDは約16mgで、英国食品基準庁によって定められている1日当たりのCBD最大摂取量は70mgです。この数値に応じて、ご自身のニーズに合った摂取量の調整を行ってください。
成分
カンナビジオール(CBD)
オーガニックMCTオイル
ブロードスペクトラムテルペン
摂取方法
舌下にオイルを垂らして、1~2分ほど口に留めた後に飲み込みます。
舌触りはなめらかでしたが、少し苦味を感じました。
使用場面
自分の場合は睡眠の質を高め、リラックスするために睡眠前の使用としていました。
実感
眠れない日が少なくなった
入眠時のストレスがなくなるので、目覚めがスッキリします。
朝に頭を使う仕事や作業、筋トレを行うことが多く、
朝の目覚めにはこだわっているので使用してよかった点です。
日常生活内でのその他の気付きに関しては、発見があり次第追記したいと思います。
まとめ
・大麻草に含まれるカンナビノイドの一つであるCBD(カンナビジオール)の抽出オイル
・エンドカンナビノイドシステムと作用し、生理的作用は記憶・認知、運動制御、鎮痛、食欲調節、報酬系の制御など多岐にわたる
・効能と作用機序、対象疾患や症状含め現在も幅広く研究が進められている
CBDに関する最新のエビデンスや興味深い研究が発表されたら、随時紹介していきたいと思います。
更なる治療効果や用途が発見されていくことを期待しています。
参考文献
1)カンナビノイドの科学: 大麻の医療・福祉・産業への利用,2015,監修:佐藤 均,編集:日本臨床カンナビノイド学会
2)カンナビジオールの治療効果とその作用機序,保健医療学雑誌 9 (2):112-126,2018
3)世界保健機関(WHO)
4)Bergamaschi MM, Queiroz RH, Zuardi AW, Crippa JA. Safety and side effects of cannabidiol, a Cannabis sativa constituent. Curr Drug Saf. 2011 Sep 1;6(4):237-49. doi: 10.2174/157488611798280924. PMID: 22129319.
5)Adams IB, Martin BR. Cannabis: pharmacology and toxicology in animals and humans. Addiction. 1996 Nov;91(11):1585-614. PMID: 8972919.
6)National Cancer Institute:CannabisandCannabinoids (PDQ®)
コメント